「杉本さん、これ…」
渡されたもの、それはLINEのIDが書いてある紙。
これで何人目だろう。
「これ……篠原さんに渡しておいくれない!?お願い!!」
はぁ……やっぱりね。
毎回毎回なんで私がこんな目に合わされないといけないんだろう。
小・中学生のときから結愛に好意を寄せている人は何人もいた。
だが、高校生になってからもっと増えた気がする。
「わかった、あとで渡しておくね。」
「まじで!?やったー!ありがとう!!あ、ついでに杉本さんも俺のLINE追加しといてね!じゃあね~」
「うん、わかった。」
またいつものパターンだ。
別に仲が良いわけでもなく同じクラスなわけでもないのに、男子の連絡先が増えていく。
なぜ私のLINEも追加する必要があるのか、それは結愛についての情報を知るためだ。
みんなだいたい聞いてくることは同じ。
篠原さんの誕生日いつ?とか篠原さんの好きなタイプってどんな感じの人?とか、自分で聞けばいいじゃないかと思うことばかり質問される。
少なくともこんなコソコソした真似をするような人を結愛が好きになるわけがない。
渡されたもの、それはLINEのIDが書いてある紙。
これで何人目だろう。
「これ……篠原さんに渡しておいくれない!?お願い!!」
はぁ……やっぱりね。
毎回毎回なんで私がこんな目に合わされないといけないんだろう。
小・中学生のときから結愛に好意を寄せている人は何人もいた。
だが、高校生になってからもっと増えた気がする。
「わかった、あとで渡しておくね。」
「まじで!?やったー!ありがとう!!あ、ついでに杉本さんも俺のLINE追加しといてね!じゃあね~」
「うん、わかった。」
またいつものパターンだ。
別に仲が良いわけでもなく同じクラスなわけでもないのに、男子の連絡先が増えていく。
なぜ私のLINEも追加する必要があるのか、それは結愛についての情報を知るためだ。
みんなだいたい聞いてくることは同じ。
篠原さんの誕生日いつ?とか篠原さんの好きなタイプってどんな感じの人?とか、自分で聞けばいいじゃないかと思うことばかり質問される。
少なくともこんなコソコソした真似をするような人を結愛が好きになるわけがない。