独り占めしてもいいですか…?【完】

すると最初よりかは落ち着いた様子を見せ始めていた。





それでもまだ顔は真っ赤で、体温を測ると38度を裕に超えていた。





千景、こんな高熱にうなされて辛かったよね。





私はベッドの横に膝立ちして、千景のことを見ていた。





薬も飲んでくれたし、よくなるとは思うけど…





それでも心配でここから去ることが出来なかった。





「…冷たい水でも持ってきてあげようかな」





そう思い立ち上がると、突然千景に腕を掴まれたのだった。





「…えっ?」





そして力強く引っ張られたかと思うと、何故かベッドへ押し倒されていた。