千景の触れる手が嬉しくて…
その反面恥ずかしさもあって。
こんな些細なことで幸せを感じていた。
「あれ…雨降ってる…」
玄関までやってくると、雨が降っていることに気づいた。
「千景、傘持ってる?」
「んー……忘れたっぽい」
「私、折り畳み傘ならあるよっ」
そう言って私はカバンに入れっぱなしになっていた傘を取り出した。
「あ、でもこれ小さいかも」
傘を広げてみると、その小ささがよく分かった。
これで二人入るのは、ちょっと厳しいよね?
でも、これ以外に傘ないし…
雨が止むまで大人しく学校で待つしかないかな。
「大丈夫大丈夫!ほら、帰ろ?」
そう言って千景は私の傘の中へ入ってきたのだった。
「千景っ…大丈夫?狭くない?」
「平気だよ。ちょっと狭いけどね」
小さな傘に二人分が入るはずもなく、千景の肩が少しはみ出してしまっていた。
千景は笑ってるけど…私はこの状況に平常心でいられなかった。
か、肩が触れてる…っ。
それに、こんなに近い距離に千景がいるなんて…!
緊張のあまり千景の顔を見ることが出来なかった。
「よしっ行くぞ美生っ」
その反面恥ずかしさもあって。
こんな些細なことで幸せを感じていた。
「あれ…雨降ってる…」
玄関までやってくると、雨が降っていることに気づいた。
「千景、傘持ってる?」
「んー……忘れたっぽい」
「私、折り畳み傘ならあるよっ」
そう言って私はカバンに入れっぱなしになっていた傘を取り出した。
「あ、でもこれ小さいかも」
傘を広げてみると、その小ささがよく分かった。
これで二人入るのは、ちょっと厳しいよね?
でも、これ以外に傘ないし…
雨が止むまで大人しく学校で待つしかないかな。
「大丈夫大丈夫!ほら、帰ろ?」
そう言って千景は私の傘の中へ入ってきたのだった。
「千景っ…大丈夫?狭くない?」
「平気だよ。ちょっと狭いけどね」
小さな傘に二人分が入るはずもなく、千景の肩が少しはみ出してしまっていた。
千景は笑ってるけど…私はこの状況に平常心でいられなかった。
か、肩が触れてる…っ。
それに、こんなに近い距離に千景がいるなんて…!
緊張のあまり千景の顔を見ることが出来なかった。
「よしっ行くぞ美生っ」

