独り占めしてもいいですか…?【完】

「私なら、大丈夫だよ!それより…ごめんねはるちゃん。はるちゃんの忠告をちゃんと守ってれば、こんなことにならなかったのに…」





「ううん!私のほうこそごめん…美生の容態が悪化してることにちゃんと気づいていれば…」





はるちゃんは私を離すと下に俯いた。





「私ならもう、大丈夫だから!だから、そんな暗い顔しないでよ」





そう言って私は笑顔をみせた。





その笑顔をみて安心したのか、はるちゃんの表情が少し明るくなった。





「それじゃ、俺もう戻るよ。美生、今日は保健室でちゃんと休めよ」


「えっでも私、千景やはるちゃんに応援に行きたいよ」


「だーめ。絶対くんなよ!絶対だからな!」





千景はそれだけを言い残すと、保健室を出て行ってしまった。





そ、そんなぁ~…

もう平気なのに!

応援くらい行かせてくれてもいいのにっ





と、私は少し頬を膨らませた。