「うん…!ありがとう、はるちゃん」





「でも、危ないって思ったら無理矢理にでも保健室連れていくからね」





「分かったっ…!ごめんね…っ」





はるちゃんは、笑顔を見せるとグッと親指を立てた。





心配かけないようにしないとね。





これくらいの熱、へっちゃらだよ。





私は再び気合いを入れなおした。





…そういえば、今日まだ千景見てないな。





ちゃんとリレーの応援もしたいし、休んでいる場合じゃないよ。





千景、早く会いたいなぁ。





少し足元がふらついたが、そんなことを言うと、余計はるちゃんを心配させてしまうと思い、元気なふりを装いつつ開会式が行われる体育館へと向かった。





…なんとか、なるよね。