独り占めしてもいいですか…?【完】

千景と星くんが肩を並べながら歩く後ろを、私とはるちゃんが歩いていた。





「そういえば千景は体育祭なに出るの?やっぱバスケ?」


「いや、リレーにしたよ」


「えっ意外!なんでリレー?」





私もその理由が気になっていた。





千景がまたバスケしてるとこちょっと見たかったし。





「んー…リレーに出てくれってみんなに頼まれて?」


「うわ~でたよ人気者発言!引くわ~」





そう言って星くんは大袈裟に千景から距離をとっていた。





そうだったんだ…

確かに千景、足速いし、一応クラスにもバスケ部の人はいるから、それならリレー出てもらったほうがいいってなったのかな。





「そういう星は何に出るわけ?」





「ふっふっふ…実は俺も、千景と同じリレーに出るんだぜ」





「は?本当に?」





へ~星くんもリレー出るんだ!

ってことは、私以外の3人はみんなリレーってことだ。