独り占めしてもいいですか…?【完】

「美生のくせにっ!」


「千景のくせにっ!」





千景と幼馴染にならなければよかったって、何度も思った。



千景と出会わなければよかったって、何度も思った。





いっぱい泣いていっぱい苦しんだ。








でも、それ以上に楽しくて、嬉しくて、幸せだった。





千景がいるだけで毎日が楽しい。


隣で笑っていられるだけで幸せなのだ。





近いようで遠かった距離。





今はすっごく近くに感じてるよ…?





私のこと好きでいてくれてありがとう。





千景のこと好きでいさせてくれてありがとう。





だからこれから先も、ずっと私の隣で、私の大好きな笑顔をみせてね?





私だけの王子様。


私だけの幼馴染。





私だけの大好きな人。











「千景のこと、独り占めしてもいいですか?」











END***