独り占めしてもいいですか…?【完】

千景のキスはとても優しくて、それだけで胸が満たされるように幸せな気持ちに包まれた。





私、千景とキスしたんだ…っ





少し頬を赤らめると、ゆっくりと千景の唇が離れた。





そして、コツンッとおでこをくっつけた。





「美生、絶対幸せにする。絶対離さない。ずっと俺のそばにいて」





「千景…」





千景の言葉に涙が出そうになった。





私、こんなにも千景の大きな愛に包まれてたんだ…





私…幸せだよ。


世界で一番幸せだよ。





「私もずっとそばにいたい。もう離れたくない。千景が好き。この先もずっと大好き」





零れそうになる涙をグッと堪えていたため、瞳には薄っすらと涙が溜まっていた。