独り占めしてもいいですか…？【完】

「だよねっ…」





二人に報告したときに、そのことを言われた。





『私と星はずっと昔から二人が両想いってことは知ってたわよ。教えると面白くないからずっと黙ってたんだけどね』





『そうそう！二人のすれ違いとか、じれったい関係がひやひやしてたよ～』





…なんてことを楽しそうに話していた。





もうっ！二人してふざけちゃって…





あんなにはるちゃんに相談してたのに～…

まさかはるちゃんは全部知っていたなんて。





「…まぁでも、そのおかげで改めて美生のこと本気だって分かったし、そのことについては感謝してるかな」





千景は照れくさそうに私を見ていた。





「うん…私も、今回のことで少しだけ強くなれた気がする。自分がこんなにも千景のことどうしようもないくらい好きだなんて知らなかった」





二人の計らいにも感謝しないといけないね。