独り占めしてもいいですか…?【完】

「みんなの前で言うんだったら、先に教えてよねっ」





おかげでほんとにビックリしたんだからっ…





やれやれと小さくため息を吐いた。





「だってやっと美生のこと彼女だって堂々と言えると思ったら嬉しくて、早く言いたかったんだよ」





そう言って千景は嬉しそうに笑顔を浮かべていた。





「千景…」





またしても千景の発言に胸がドキドキとしていた。





こんな調子で私の心臓大丈夫かな…





赤く染まる頬を手で押さえた。





「それにしても、星も西崎も俺たちが両想いって知ってたなら教えてくれたらよかったのに」