独り占めしてもいいですか…?【完】

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放課後になり、私と千景は一緒に帰っていた。





「はぁ…今日一日疲れたよ」





はるちゃんにはお昼休みにちゃんとすべてを話した。


ついでに星くんにも。





二人は心の底から喜んでくれていたみたいで、おめでとうって言ってくれた。





はるちゃんや星くんにはいっぱい助けられたし、二人には本当に感謝してる。





今の私があるのもきっとみんなの支えがあったからなんだよね。





「ははっお疲れさん」





千景は呑気そうに笑顔を浮かべていた。





そんな笑顔にさえ胸がキュンキュンしてしまっていた。





元はと言えば千景のせいなのに…!





そんなことを言おうと思ったが、千景の笑顔を見たら、言う気は失せてしまっていた。





…私って本当に単純。