独り占めしてもいいですか…?【完】

千景はというと、焦る私をみて楽しそうに笑っていた。





「葵さん!?これは、どういうこと!?」


「いつから二人はそういう関係だったの!?」





「えっ?えっと、それはあの…」





女の子たちから質問攻めをされ、私は苦笑いを浮かべることしか出来なかった。





「美生…私も後でゆっくりじっくりと話を聞かせてもらうね?」





「は、はるちゃん…」





はるちゃん…その笑顔が妙に怖いんだけど…?





結局この騒動は先生が教室にやってきたため治められた。





情報というのは一気に広まるもので、一日も経たないうちに、私が千景の彼女だということが校内中に広まったのだった。





そして心なしか私に向けられる視線も鋭いものとなっていた。