独り占めしてもいいですか…?【完】

はるちゃんに状況を説明しようとしていると、一人の女の子が叫んだのだった。





「千景くん!彼女って誰なの!?ここにいるの!?」





そう言われ、千景は少し悩んだ様子を見せると、私のほうへ振り向いた。





へっ…千景、さん?





そしてニッコリと笑顔を向けられると、私に指を差し言った。





ま、まさか…










「俺の彼女は、美生だよ」









「「えぇ~!!!」」





千景の言葉と共に、クラス全員の視線が私へと向けられたのだった。





「ちょ、千景…!」





こんなの聞いてないよ~!

みんなの前で言うなんて…





恥ずかしいし、それに、みんなの視線が痛いよ…