独り占めしてもいいですか…?【完】

「美生、さっきの言葉ってほんと?」


「さっきの…?あっ…」





告白のことを思い出し、更に顔を赤くさせた。





今更恥ずかしがっても、もう遅いよね。





「うん、私は千景が好きです…」





そう言って千景を見上げると、再び千景の温もりに包まれていた。





「ち、千景!?」





突然の千景の抱擁に私の頭の中は大混乱だった。





「だって、すげー嬉しいもん!信じられない、夢みたいだっ」





そう言って千景は私を抱く力を強くしたのだった。





私だって、夢みたいだよっ


こんな奇跡って起きるんだね。





私たちは離れると、お互いの顔を見合ってクスリと笑いあった。