独り占めしてもいいですか…?【完】

暫くして私が落ち着きを取り戻すと、そっと腕を離した。





冷静になった頭で考えると、さっきまでの私は一体なにしてたのだろう…っ





千景に抱き着くなんて、あんなことしちゃって…!





はっ、恥ずかしすぎて千景の顔見れないよっ





顔に熱が集まるのを感じながら、千景のほうへちらりと視線を向けた。





「美生?今更、照れてるの?」





そう言って千景は楽しそうに笑顔を浮かべていた。





「だ、だって…」





どうして千景はそんなに余裕そうなのっ





これじゃ不公平だ!なんて理不尽なことを思っていた。