独り占めしてもいいですか…?【完】

決意を固め、息を大きく吸い込むと言った。










「千景っ…私、もう、幼馴染をやめる…!







だから…千景のこと、好きでいていいですかっ…?」










私なりの精一杯の告白だった。





やっと、やっと…言えた。





一世一代の告白を終え、私は小さく息を吐いた。





千景の返事なんて、聞かなくても分かってる。





分かってて、告白したんだから。





もう幼馴染には戻れないよね。


最後の最後まで、迷惑かけてごめんねっ千景…?





頬を伝う涙を拭い、笑顔を浮かべた。


その笑顔は悔いのない、心からのものだった。