独り占めしてもいいですか…?【完】

「どうして俺に本当のこと言ってくれなかったの?」





その声はいつもと違い、か細く寂し気だった。





それを聞いて私は、千景に本当に酷いことをしてしまったのだと強く感じた。





「ごめん…本当のこと言うと千景が心配すると思って…」


「…言わないほうが心配するんだけど」





千景は少し拗ねた様子でそっぽを向いてしまった。





「そうだよね、私がそのことにもっと早く気づいていれば…」





全部、全部、私のせいだ。


千景のためを思ってしたことが、全部裏目にでちゃう。





私…なにやってんだろう。





視線を飲み物へと落とし、深く反省をした。





「でも、美生が無事でよかった」