独り占めしてもいいですか…?【完】

「ごめんねっ…心配させちゃって」





「それはいいけど…何かあった?」





そう言って千景は私の隣に立つ、三春くんへと視線を向けた。





「初めまして…だよね?俺は三年の辻三春。美生ちゃんとは仲良くさせてもらってるよ」


「…どうも。俺は葉山千景です」





そういえば二人が会ったのって初めてだったんだ。


なんか変な感じ…





「美生ちゃんとはさっき購買で会ってね。俺のくだらない話に付き合ってもらってたんだ」





そう言って三春くんは上手く誤魔化してくれた。





「そうなの?美生」


「うっ、うん!そうなの!つい、三春くんと話が弾んじゃって」





嘘が悟られないように笑って誤魔化した。





「…名前で呼んでるんだ」


「え?なんて?」





千景がぼそっと呟かれた言葉がよく聞こえなかった。