独り占めしてもいいですか…?【完】

***





千景と帰るようになってから1週間ほどが経過した。





はるちゃんには申し訳ないけど、千景と一緒に帰ることが毎日の楽しみになっていた。





「美生~?そんなににやにやして何かあった?」






お昼休み、いつもの如く教室でお弁当を広げていると、楽しそうな笑みを浮かべたはるちゃんがやってきた。





「えっ私、顔に出てる!?」





き、気づかなかった…!





千景のこと思い出してたらつい顔が緩んじゃってたかも…





「出てる出てる。ほらっ顔引き締めて」





私は頬に両手を添え、緩みきった顔に喝を入れた。





「それで?何か進展はあったの?」





「進展なんて、あるわけないよっ」





他愛のない会話をして、私を家まで送り届けてくれて…

千景はそのまま自分の家に帰るし。


小中の頃だってこういうことはよくあったから、特に変わったことでもないし…





「そっか~残念」





そもそも、千景が私のことなんとも思ってないんだから、進展なんてありえないよっ

きっとこの先もずっと、このまんまだと思う。