独り占めしてもいいですか…?【完】

「美生?何笑ってるのよっ」


「ごめんっ。私、愛されてるなぁって思って」





友情という名の幸せを嚙みしめ、笑みが零れていた。





やっぱはるちゃんは一番の親友だよ。


これから先もずっと親友でいたいな。





「もうっ!こっちは真面目に話してるのに」





はるちゃんはやれやれといった表情を浮かべながらも、口元は緩んでいた。





「私なら大丈夫!もし、何かあればすぐ相談するから!」





三春くんにはただ友達になろうって言われただけだし、噂だけで人を判断するのはよくないもんねっ





「分かったよ。辻先輩のこと千景くんには話したの?」





「ううん、話してないよ?」





千景とは昨日のお昼以来話してないし…


今日もまだ学校には来てなかったから。





「そっか。ま、わざわざ話すことでもないか!」





はるちゃんは何故か笑顔をみせ、私の肩を掴んでいた。