独り占めしてもいいですか…？【完】

「美生がなにかされたんじゃないかって、焦っちゃったよ。なにもなくてよかった」





「そんなっ！ないない！絶対ないよ」





私は全力で首を横に振った。





私みたいな人、あんなかっこいい人が構うはずないよ。





「それに、三春くんいい人だったし…そんな遊んでいる人には見えなかったけど…」





…少し距離が近いような気もしたけど。





「でも、気を付けてね？美生、そういうとこ抜けてるから心配なのよ」





はるちゃんは本当に心配そうに私を見つめていた。





私、はるちゃんのこういうところ好きだなぁ。


私のことを本当に大切に思ってくれてるってすっごく伝わってくるもん。





こんなに友達思いの優しいはるちゃんに出会えて、私ってほんと幸せ者だなぁ。