独り占めしてもいいですか…?【完】

「あ~…」





千景はというと少し気まずそうに視線を逸らし、頭を掻いていた。





「それは別にいいんだけど…」





千景はそっぽを向きつつ、続けて言った。





「俺、美生になんにもしてないよね…?」





ギクッ





つい肩を震わせてしまった。





私は動揺がバレないよう、平然を装いながら話した。





「な、なんにもって?」


「それは…その…」





と、千景は言いにくいことなのか、言葉を詰まらせていた。





そんな千景がつい可愛くみえてしまい、クスッと小さな笑みを零した。