独り占めしてもいいですか…?【完】

千景の熱い手が脇腹に触れる。





このままじゃ、まずい…!





本能的に身の危険を察知した。





「千景、ほんとにこれ以上は…」





本気で千景を怒ろうとすると、突然千景の動きがピタッと止まったのだった。





「…千景?」





「スースースー」





そして次の瞬間には耳元から寝息らしいものが聞こえてきたのだ。





もしかして、寝た…?





千景の体を揺すってみたが、ピクリとも反応がなかった。





「とりあえず…よかった、のかな?」