「あの、すいません」
その男はビクッとしてこちらを向いた、顔には血がついている。
私は一瞬で固まってしまった、どえらいことをしてしまったと。もしかしたら指名手配中の危険な人物なんじゃないかと。でも、そう思った時には遅かった。

その男の右手には若葉の手を傷つけたであろうナイフが、まさか、殺される。と思い体制を変え逃げようとしたがあまかった。
捕まってしまった。もう逃げられない、殺される