云々考えていたがここであることに気付く。


なんでこんな状況になってんだろ?
俺が朝教室に顔を出してすぐここに来て、今が昼頃。
被害状況から見て、魔獣が暴れ始めてまだ間もないだろう。


好奇心に勝てなくなった俺は、いそいそと階段を下りた。

校舎を出て目に入ったのは担任が魔法で魔獣を抑えようとしているところ。


『先生!』

「なんだ!って白鳥ぃ!?」


先生が俺の姿を見て驚きの声を上げる。


『先生、魔法の位置がずれてます。』

「あっと。じゃなくて、何でここにいるんだ!危ないからシールドに入りなさい!」

『なんで魔獣が暴れてるんですか?』

「誰かが外部から召喚したらしい。いや、そんなことはいいから逃げなさい!」

『は~い。』


先生から離れてシールドの方にノロノロと向かう。


失礼なセンセー。


どうやら俺は落ち零れと認識されているらしい。