ブー、ブー、ブー。
耳の近くで何かが振動している。
ブー、ブー、ブー、ブー。
鳴り止まない。
ただ目の前にいた春樹くんの姿がぼやけていく。
いやだ!!いやだ!!
ブー、ブー、ブー、ブー、ブー。
あたしは鳴り止んでくれないアラームをこれでもかってくらい乱暴に止める。
アラームと気づいてる時点で一気に現実に引き戻されたような気がして……
そんなの信じたくなくて。
そしてもう一度ぎゅっと瞳を閉じた。
もう一度会える、、それだけを信じて。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…