「遠距離でも大丈夫かな?」


そう言って少し見上げたところにある彼の顔は目、鼻、口、骨格、顔の大きさ全てのパーツが綺麗にバランスを保ってる。

やっぱり春樹くんは日本一カッコいい。

ううん、世界一だ。

そして、世界一あたしの大好きな人。



「今度は見過ぎ」


少し呆れつつも、歯を出して笑ってる彼の笑顔は眩しすぎてでも今だけはあたしだけのものだ。


「大阪と東京。新幹線でやったら2時間半。飛行機やっても1時間ちょっとでついてまう。お金は俺が全部出すから。俺はいつ大阪来れるかわからんけど。もしかしたら東京来てもらうことが多いかもやけど。ほんまにたったそれだけの距離やで?」


うん、と頷くしかなかった。


彼のためならどこへだって会いに行く。

そう、遠距離っていったって大阪と東京の距離。たかが知れている。

大丈夫。あたしたちなら。


「じゃ、俺また次の仕事あるから。行くわ」