「もしも〜〜し?」
彼の小さな顔がグンっと近づいてきて思わず下を向く。
ち、近い……
一瞬見上げるとニヤッといたずらな笑みを浮かべた彼はあたしの反応を完全に楽しんでる。
うぅ〜〜、なんだか悔しい。
「さゆの答えは?」
「……」
「え?聞こえないんだけど?」
「いや…その、信じられないっていうか」
ボソボソとほとんど聞こえないような声で話すあたしの右肩に少し体重をかけるようにポンっと手を置いてくる。
い、意外と軽い人なのかな……
テレビで見るときとは印象が違う。
見た目はワイルド系だけど性格は草食系男子かと思ってたからこんなにグイグイくる人だなんて……
「いや、だから…う〜〜ん。」