「え、誰にすか?」
すかさず聞く康介はなんか必死でかわいい。

クールだったり、でもときにこういうかわいいときもあって。


「教えへん」


「うわ、それないすわ」


「中内春樹やで」
横からまた梨花が当たり前のように言う。
プライバシーの侵害というのを彼女は知らないみたいだ。


「ちょっと……」
ほんと、こういうところありえない、、、


「いやいや、中内春樹ってあの今めっちゃ売れてるやつすよね?」


「そうやで」
これまた梨花は胸を張る。


「芸能人に本気で恋するってどうゆうことすか?さゆちゃん」
康介の顔は真剣なようなでもちょっと笑いを堪えてるようなどっちともとれない表情をしている。

なんかバカにされてるようで悔しい。


「どうゆうこともこうゆうこともないねん」


もしかしたら会えるかもしれない。

いや、絶対に会って想いを告げる。

そして中内春樹の彼女になる!!

そう、今のあたしの夢。

それは中内春樹の彼女になることなんだ!!