初めての甘い恋人

「俺も同行しますから!!」

「え?……わ、わかったわ……!」


社長でも、事務所を支えてるカイルの言うことは聞くよね…。


「じゃぁ、詳しく説明するから、二人ともこっちに来てくれる?」

「あ、はい。」


私たちは社長に促され、社長室に入った。


え??誰かいる…。その人は私たちが入室するとこちらを向いた。まず、この人でかぁーー!!私でも見上げそう…。


そして、整った顔……黒髪は短くカットされていて、清潔感がある。切れ長の目の下に泣きボクロ…。いーやー!!カイルより色気が……メガネをしているからだろうか……凄く頭が良さそう……存在感半端ない!!まだ言葉を発していないのに魅力的なのが分かる……。


私……男性にこんなこと思ったの初めてだ……そんな自分の気持ちに戸惑う……


えっ?!何この胸の高鳴り……。

「藤堂さん、お待たせしました。アリアちゃん、こちら、藤堂 仁さん。藤堂さん、アリアちゃんはご存知ですよね?隣に立っているのは、瀬尾 カイル。うちの俳優で、アリアちゃんの双子の弟です。」


社長に紹介されて、お互い挨拶した。


うわぁーー!!声も魅力的…。すっと耳に入ってきて……余計に胸を高鳴らせる。