初めての甘い恋人

「じゃぁ、手加減しなくていいね」

ふっと笑った仁の瞳にまた心を踊らせ、自ら彼の首に腕をまわし、キスをする……


「んっ……」

仁は驚き声が漏れている……それを聞いただけで、私の中に次々に火が灯っていくのが分かる。


「仁の声……聞いただけで、おかしくなりそう……」

「っ……」

私……こんなにはしたない女だったの……


でも、今はどうでもいい……仁を全身で感じたい……


この夜もたっぷり愛して、愛されて……




好きな人と思いを通わせ、同じ朝を迎えられるのが

堪らなく幸せだ

私は仁に会うまで恋愛からかけ離れた生活を送っていた。

恋愛はもちろん、結婚なんて考えられなかった、仁と出会う前の自分


仁と言うかけがえのない人に出会えて


思いを通わせて

それが実を結んだ

人生ってなにがあるか分からないな……

少し前の私はこんなに人を愛す事も愛されることも知らなかった。

隣で眠る愛しい人を見ながらこの出会いに感謝して

私はまた目を閉じた