初めての甘い恋人

部屋に入り、コーヒーを手に二人でソファーに座る。


やっぱり、なんか様子がおかしい…


「仁?どうしたの?疲れちゃった?」

私は彼の顔を覗き見ながら声をかける。


すると、私が手に持っていたカップをとり、テーブルにおくと空いた手を握られる。

「??」

「ごめん……ヤキモチだ…」

「ん?」

何に?

「嫉妬したんだ……お祖父さんとあまりにも仲良く話しているから……」

「え?」

「自分の祖父にこんな気持ちをするなんて、思わなかった……例えお祖父さんでも、アリアが笑顔を他の人に向けているというだけで、こんな思いになるなんて…」

え?えっ?!お祖父様に嫉妬……


かっ、可愛い!!!

私は思わず仁の頭を抱いて、よしよししていた。


「アリア……」

「嬉しい……嫉妬してくれるなんて」

「当たり前じゃないか、愛してやまないアリアが他の人に笑顔をむけているだけで…子供みたいだな……」