初めての甘い恋人

何とか仁の愛を言葉通り、全身で受け止め、今は広いリビングにズラッとならんだ服を眺めていた…


何?何でも屋さんじゃん…メイク道具まである……


「アリア、これなんていいんじゃない?」

「え?」

「ほら、来てみたら?」

「うん……」


戸惑いを隠せない……外商がどうのって言ってたのは、この事だったのね…。

にしても、凄い数。

とっ、とりあえず、仁が選んでくれた服を着てみる。


「っ……アリア、君は………このまま、祖父に会いに行くのやめようか」

「え?」

「ここにある服、全部頂くよ」

「?!」

「かしこまりました」


なにがどうなってるの??


外商の人がゲストルームに沢山の服たちを運んでいる…

さっきまでリビングを埋め尽くしていた服たちがいなくなった広いリビングで、最初に着たワンピースの姿のまま私は仁の膝の上に座っている……