お互いにカクテルを頼み眼下を見下ろしながら乾杯をした。


「明日祖父に会ってくれないか?」

「うん。もちろん」

「でも、その前に……」

「ん?」


なんだろう…。何か言いにくそう……


「あの…。護るの事なんだけど、前に告白されたって言ってたよね?」

「う、うん……」


そっそうだったぁーーー!!仕事が忙しくて、仁の事でも頭がいっぱいで、護さんの事忘れてた……


「あれから護と話した?」

「あっ…あのね、仁…。今仁から言われるまで忘れてたの…。だから、まだ話してない」

「そうか…じゃぁ、アリアさえよければ、今からここに護呼んで、少し話しないか?」

「えっ?!」

「護は親友だと思ってるから、俺の口からも伝えたいんだ……」

「……うん…そうだね」


そうだよね。大事な親友だもん。私、そんな仁の大切な人の事忘れるなんて‼……なんてバカなの‼


自分の事でいっぱいで、周りが見えてなかった。仁との事は私もきちんと分かってもらいたい。