「雨宮くん、すまないね。私たちの早とちりで……」


あっ…雨宮さん……

仁のあんなに真剣な告白にハートを鷲掴みにされていた私は、雨宮さんの事をすっかり忘れていた…。


脳内お花畑……



「いえ……これだけの美しいお嬢様なら、素敵な方がいてもおかしくありませんから。私のことは気になさらないで下さい」


「雨宮さん……ありがとうございます」


私の両親のせいでこんなことになったのに……

ほんとに申し訳なかったな…。


「ところで、結婚はまだなの?」

「ママ!まだそんなこと……」

「アリア、私はすぐにでもと思っているよ」

「仁……」

破壊力抜群な頬笑み……再び、脳内お花畑だ…


「きゃーー!!公開プロポーズ!!私も恭ちゃんにもう一度してほしいわっ!」


「エレナ…」


……なんだこの両親…

我が親ながら恥ずかしい……