初めての甘い恋人

私はすぐ余裕をなくし、必死に声をおさえていた。

鼻から息がもれる……


「んっ……」

「アリア…。声、我慢しないで。俺にアリアの全部みせて」


仁が俺と言った。普段は私と言ってるのに…。


そんな些細な事でも、私の胸の奥がジンジン痺れる。


そのあとは何が何だか分からず……でも、とても幸せで…。


気がつくと仁に抱きしめられたまま眠っていた。

そっと顔を上げるとキレイな寝顔が飛び込んできた。

昨夜の事を思い出し全身が熱くなる。

私……仁と……。こんなに幸せなんだな…

キャーっ、私……仁と……心も体も結ばれたんだ…。


すごく嬉しい……


私が嬉しさでもじもじしているとクスッと聞こえた。


「アリア…おはよう」

「あっ…おはよう。ごめん…起こしちゃった?」

「ううん。大丈夫」

「あっ、お仕事行くよね?」