初めての甘い恋人

手を繋ぎ、仁の部屋に入る。背後で扉が閉まった。


すると、繋いでいる手をぐっと引かれて仁の腕の中にスッポリとおさまる。びっくりして顔を上げると、澄んだ黒い瞳に捕らえられる。


「アリア…。綺麗だ。……君のこの瞳に映っているのが私だけというだけで、たまらない気持ちになってくる……」


「仁……仁の全てがほしい…」


私も仁の色気にあてられていまって、思っていることが言葉になってスッと出てしまった。


「アリア、いいんですか?」


「うん……心も身体も仁のものにしてほしい……」


そういうといきなり抱きかかえられた。

「きゃっ!」


そのままの格好でベッドルームまで運ばれそっと下ろされた。


「アリア…。胸が高鳴りすぎて止められないかもしれない…。もし、嫌なら……」


「いいの…。仁、お願い」


私……すごく積極的になってる。

仁は目を見開いて顔を赤くしている…。