初めての甘い恋人

「アリア……今日会った女の子、桜田さんっていうんだけど、家にあるものも彼女のものなんだ。一緒に過ごしたいって言われて、勝手に泊まりにきたりして、何かとおいていって…。あっ！でも、一緒に過ごした事はないよ。彼女が来たときは私が部屋を出ていたから。……分かってもらえたかな？」


「うん…。ごめん…信じられなくて」

「仕方ないよ。電話番号すら知らない関係で、言葉でしか繋がってなかったんだから、信じられないのも……」

「でも、今はちゃんと言えるよ。仁だけ好きで、愛してる……」

「アリア……私もです。愛してる」


見つめあって、私は自然と目を閉じる。

瞬間、仁の唇の感触が降ってきた。


最初は短くちゅっとついばむ様なキス……


「アリア……」

キスの間に名前を呼ばれ、色気のある声に私の奥にある何かに火をつけられた様……ゾクゾクする…。


合わさってはまた離れ…。キスをしているのに、なんだか切ない……


もっと……深く…。


「アリア……私の部屋に行きましょう」

「うん。連れていって」