初めての甘い恋人

「アリアは、私の大切な人だと言ったでしょう!こんな気持ちになるのはアリアだけだ!会えなくて…会いたくて…。会いたくて、会いたくて!!アリアの涙を見たあの日から、私の時間は止まってしまった様で……。心の中も頭の中も、身体中がアリアを求めて……」


仁……仁の苦しそうな告白に、胸が張り裂けそう……


「あっ……すみません」

「ううん…じゃぁ、付き合ってる人はいないんだよね?」

「いないよ!私にはアリアだけだ!……好きで、好きで……愛しくて…。アリアだけだよ」

「仁…!!」


私はたまらず、仁の胸に飛び込んだ。仁はそんな私をちゃんと受け止めてくれる。


「!!……アリア…。愛してる」

「私も!私も仁が好き!愛してる。ずっと諦めなきゃって……一人で寂しくて……仁……」


抱き留められて安心する。仁の香りを胸いっぱいに吸い込む。

私たちはしばらく抱き合っていた。お互いを確かめ合う様に…。


そんなに離れていた時間は長くなかったのに…。


やっと…。


ずっとこの腕を、胸を求めて……


仁の香りに安心するし、ドキドキする。