初めての甘い恋人

「ごめん…急にこんな事言われても困ってしまうよね…」

「あっ、いえ……」

「今、彼氏とかいないなら、俺の事考えてみて」

「はい…。ありがとうございます」


仁の事忘れて、護さんを好きになれたら……


幸せになれるのかな…



護さんと食事を終えてビルまで送ってもらった。

カイルに話を聞いてもらおう。
一気にいろいろありすぎて、頭の中がぐちゃぐちゃ…


玄関のドアを開け、あかりがついている事にホッとする。


「カイルーー!」


名前を呼びながら廊下を歩く。

結構飲んじゃったみたい…足が覚束ない……

壁つたいになんとかリビングに入る。


「アリア、おかえり」

「ただいまぁー!カイっ………」


うっわっ!まじ!?なんで仁が…

帰ろう……

まわれ右をして、部屋を出ようとしたら体がふらついた。