side 護


はぁー。楽しくない……最近は仕事も単調で…。

楽しませてくれる女性もいない。

そろそろこの辺で結婚でもしようか…。見合いだけど…。

もう、誰でもいい。
とりあえず、仕事の移動中に写真でも見ておくか。

今回は5人…。親父、あきもせず、よく見つけてくるな…。
どれも同じにしか見えない。


ふと車の外に目を向けると、男にショップのバックを引っ張られている女の子が目に入る…。次の瞬間、運転手に車をとめる様に言っていた。


何も考えず彼女の肩を抱く。……何だ?!この感じ…。

はっとして、とりあえず目の前の男を追い払った。


正面からみた彼女は、なんと言うか……例え様がないな…。


可愛くて綺麗で……こんな女が世の中にいるのかと思うぐらいの女の子だった。


この時無理して電話番号を聞かなかったのは、先程の男の様になりたくないのと、……なぜかまた会える様な気がしていたからだ。

こんな気持ちになったのは初めてだ。

車の中で彼女とあまり話さなかったのは仕事をしていたからではない。

何かしていなかったら、すぐにでも彼女を自分のものにしてしまいそうだったから…。