それから護さんは仕事があるからと、タブレット片手に何やら難しい顔をしていた。


私は邪魔にならない様にシートの端に座り外を眺めていた。……家のちかくで降ろしてもらおう。コンビニにも寄りたいし。


「あの…コンビニに寄りたいので、そこで大丈夫です」

「あっ、そう？じゃぁ、そこで停めて」


そう言うと、運転手が返事をしてコンビニの駐車場に不釣り合いの車が滑り込む。


「護さん、お仕事中だったのにすみません。ありがとうございました」

「いや、いいよ。また会えるといいね」

「え？はっ、はい。では」


車が去っていき、私はボーと見送っていた。


何だったの！？夢でも見ているようなフワフワした気分…。

とりあえず……肺いっぱいに空気を吸い込む…。

やっと息ができたっ！！


はぁーーーーーー。


部屋に帰ってきて緊張していたんだと実感する。

もう……疲れた……


今はお昼過ぎ。朝もコーヒーで済ませちゃったし、何か食べようと食事の準備をした。