初めての甘い恋人

「一人で買い物?荷物持ってあげるよ!」


そういって私の持ってる荷物を引っ張ってくる‼


「え!?ちょっ、ちょっと!!離してください!」

「持ってあげるって!」

「いいです!」

「遠慮しなくていいよ」


いや…。遠慮ではない…。ホントっ!面倒!

困った…。どうしよう……


「ごめん。またせたね」

「え?」


次は何?と私の肩を抱く男の人を見る。

横顔だけど、綺麗な顔をしているのを分かる…。


「俺の彼女に何か?」

「え?……いや…」


そういってナンパ男は去って行った。

私は当事者なのに、置いてきぼりで二人のやりとりをボーっと眺めていた。