「...っ」

目が開くとそこには真っ白な天井。
何の模様もないそれを見て私は思い出す

「そうだ...ここ、病院だっけ」

ベッドから体を起こし、背伸びする
朝の光は心地いい。

「なーに言ってるんですか。朝倉さん。」

病室に入ってきたのは、看護師の二宮さん。
可愛らしくて、他の患者さんからも人気がある人。

「んんぅ...病室の天井って、何度見ても慣れないですね...ふぁあ...」

「ほら、さっさと目を覚ます。」

呆れたように笑って、二宮さんは
軽く私のおでこを叩いた。



そして今日もまた
私の1日が始まる。