近くて遠い・・・

だけどまだ佑斗とは付き合えない。
私はまだ智哉と付き合っている。
早く『別れよ』って言わなくちゃ・・・
私は智哉のいる班を探した。
しばらくして、やっとその班を見つけた。
言わなくちゃ、早く言わないと。
「あ、あの・・・智哉。話があるんだけど・・・」
智哉は私がここに来たことに少しびっくりしただろう。
嬉しそうに笑っている智哉を見ると言いにくい。
「莉那!!愛する俺に会いに来たんだな!」
私は、はっきり言った。
「突然だけど別かれてくれないかな。」
智哉の表情が変わった。
「莉那?嘘だよな?!冗談だろ?早く嘘だと言え!!」
「嘘じゃないの。真剣な話だよ。」
智哉は状況を理解できていないみたいだった。