「藤堂!起きろ!」
教室に先生の怒鳴り声が響く

「葉月さん。起きて。」
一子は葉月の肩を揺らして言う。

「おい!藤堂!転校早々何してんだよ。」

「うっせーな。」
葉月はそう言いダルそうに顔をあげた。

「お前授業する気あるのか。」

「ないっすよ。てか、俺が寝ようが授業に支障
きたしてないっしょ。早く授業進めろよ。」

「それが先生に口聞く態度か!廊下に出てろ!」

「言われなくても出てくし!」
葉月は怒鳴りドアを乱暴に閉め教室を出た。