「よろしく。」
葉月は隣の席に座っている一子に言う。
「よ、よろしくおねがいします。」
一子はぎこちなく言い、頭を下げる。
「頭下げなくていいから。今日からクラスメイト
なんだからさ。で、君の名前何て言うの?」
「え、私ですか?えっとー...」
「一子ちゃん?」
「え?...」
「これ」
葉月は一子のノートの名前を指差した。
「は、はい。櫻井一子です。」
「よろしくな。俺の名前はさっき言ったから
わかるよな?」
「藤堂葉月さん」
「そう。葉月でいいよ。あのさ、後で学校の中っていうの?案内してくんない?」
「え?えっとー...」
「ていうことだからよろしくな。」
葉月はそう言うと机に体を倒し寝る体勢にはいった。