運命を知らない占い師


「う、うむ。そういう事だよ、君」


冷静に話す優介に少し恥ずかしくなったのか、少女は偉そうに言った。


「じゃあ、僕の将来の奥さんになるかもしれないお嬢さん。またね」


「なっ!か、からかうな!誰が貴様なんかと!」


少しからかってみただけなのだが、少女は物凄い剣幕で怒った。


それが恥ずかしさ故だという事を分からない優介は、


「ご、ごめんね!少しからかってみただけなんだ!」


と、必死で謝る。