運命を知らない占い師


少女の言葉に優介はこくりと頷く。


「それでいいよ。占って欲しい」


「では、顔をこちらへ近付けて」


再び占いが始まる。


少女の人はが額に当たった。


少女の深い紫を見つめる。


「明日は…見える。一ヶ月後も…見えるぞ!そして一年後…見える!五年後…見える…見えるぞ!十年後も見える!」


少女はぱっと優介の額から人差し指を離した。


「良かったなぁ君。これから十年間は生きていられるぞ」