パチリと目が覚めた。


「ここは…?」


起き上がろうとすると、


「ううう…」


頭に鋭い痛みが走る。


優介は、もしかしたらここは天国なのかもしれないと思った。


「そうか…僕死んだのか…だからこんな真っ白な場所に…」


「優介さん物騒な事言わないで!」


すると、近くから姉の声がした。


「あれ?薫子?」


「優介さんは死んでなんていません!ちゃんと生きています!」


よく見ると、ここは病院だった。